第14回全日本学生フォーミュラ大会 集合写真
Formular SAEとは
1980年代にアメリカのヒューストン大学でアメリカ自動車技術会(Society of Automotive Engineers )の主催で初めて競技会が開催されました。『ものづくりによる実践的な学生教育プログラム』として机上の論理では優秀なエンジニアは育たないと感じたSAEは学生の創造性を生かした車の開発、設計、製造、競技まですべてを学生が行い、技術力、創造力、チームマネジメントなど様々な観点で総合的に判断し、競わせる場を与えました。今では100校を超える大学チームが参加する盛大かつ国際的な大会になっています。その取り組みを日本・オーストラリア・ブラジル・ドイツ・フランス・イタリア・韓国なども取り入れ世界各国に広がりました。日本では我々が参加する全日本学生フォーミュラ(自動車技術会主催)として、2016年には第14回が開催され100以上もの学生チームがエントリーしています。
大会の概要
我々が参加する全日本学生フォーミュラ大会ではFSAEの理念に則り、車の開発、設計、製造などコストの管理などすべてを学生が行います。毎年9月に静岡エコパで開催されている。社団法人自動車技術会が主催しており、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業をはじめ多くの自動車産業業界からスポンサーがついており注目度そして未来の人材の育成に力を入れていることが伺える。学生フォーミュラに参加する学生には『自主的なものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産業を担う人材になる』ということが求められています。
ルール
大会では車検と静的審査3つと動的審査4つが行われます。競技車は学生が企画、設計、製造したもので、FSAEの規定を満たすものでなくてはならなく、前年の大会に参加した車両のフレームは使用不可なので学生自らがチ1年間でフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを開発・製作することによって、学生がものづくりの本質やそのプロセスを学び、ものづくりの厳しさ・おもしろさ・喜びを実感することができます。 競技種目 競技内容 配点 車検 車両の安全・設計要件の適合、ドライバーの5秒以内脱出、ブレーキ試験(4輪ロック)、騒音試験(所定の条件で排気音110dB以下)、チルトテーブル試験 ― 静 的 審 査 コスト 事前に提出したコストレポートのコスト精度、チームによる製造度合等を確認し、レポートのコストと車両との適合を審査する。 100 プレゼンテーション 『審査のコンセプトに沿い、製造会社の役員に設計上の優れていることを確信させる』という仮想のシチュエーションのもとで行う。 75 デザイン (設計) 事前に提出した設計資料と車両をもとに、どのような技術を採用し、どのような工夫をしているか、またその採用した技術が市場性のある妥当なものかを評価する。 150 静的審査合計 325 動 的 審 査 アクセラレーション 0-75m加速。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行し、タイムを競う。 75 スキッドパッド 8の字コースによるコーナリング性能評価。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行し、タイムを競う。 50 オートクロス 直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約800mのコースを2周走行する。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行し、タイムを競う。エンデュランスは、このオートクロスの早いチーム順に走行する。 150 エンデュランス 直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を約22km走行する。走行時間によって車の全体性能と信頼性を評価する。 300 燃費 耐久走行時の燃料消費量で評価する。 100 動的審査合計 675
合計 1000