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トピック

センター長より

環境・消防技術開発センターは、北九州市と北九州市立大学国際環境工学部で培ってきた環境技術と消防技術を活用して、新しいモノづくりに取り組み、安全で安心できる社会づくりに貢献するために2008年4月に設立された研究開発機関です。これまで、環境生命工学科上江洲一也教授のリーダーシップのもと、石けん系環境保全型泡消火剤を活用した「効率的な消防戦術の開発」や「林野火災用泡消火剤の開発」に取り組むとともに、「安全な消火活動を行うための技術開発」や「地域とともに火災や自然災害に備えるための消防団の研究」など、幅広く消防関連研究を進めてきました。
本センターは、皆様のご声援により、当初の年限である5年間を越えて活動を継続することとなり、2013年4月にセンター長を加藤が引き継ぎました。私自身は、行政や民間企業の組織における情報伝達・意志決定の訓練に興味を持ち、画期的な特徴を持つ北九州型図上防災訓練の実施支援システム開発と普及に取り組んでいます。北九州を中心とする産官学の連携により、大規模なシステム開発が進んでいます。これまでの本センターの強みである工学的な技術開発に加え、このような業務体制のマネジメントに関わる研究開発も行い、社会のさまざまな側面に関わる消防・防災技術の発展に貢献していきます。
また、ひきつづき環境・消防技術に関するシンポジウム、セミナー、国際会議などを開催し、技術の発信および啓発活動にも努めてまいります。また、国内外の研究開発機関、消防関係機関、関連企業との連携をいっそう強め、特色ある環境・消防技術を生み出す世界に類のない研究開発拠点の確立を目指してゆきます。当センターの活動は、インドネシアの泥炭火災対策など、国際的な広がりを見せています。今後とも、皆様のご支援・ご協力をどうかよろしくお願いします。

北九州市立大学国際環境工学部 准教授 加藤尊秋

当センターの目的

当センターでは、消防関連組織が関わる様々な活動を研究・開発面から支援する。消火活動、火災予防活動、救急活動、自治体職員や市民を巻き込む防災訓練など、様々な分野において、現場で役立つ技術を開発していく。個別の製品レベルを超えた社会システムとしての完成を目指すために、当センターおよび本学国際環境工学部の工学系研究者に加え、本学人文・社会科学部門の研究者を巻き込んだ活動を行う。これまでに、この理念が実現したものとしては、環境配慮型泡消化剤の活用を中心に据えた北九州型消火システムの開発が挙げられる。


■北九州型新消火システム(KFFS:Kitakyushu FireFighting System)の開発

当センターの特徴として、環境面から消防・防災技術を捉え直すことが挙げられる。その好例が北九州型新消火システム“KFFS"の構築・普及活動である。一般建物火災、油火災、林野火災などの火災は、人命、財産および資源に多大な損害を与えるだけでなく、無視できないCO2発生源である。「消火」活動とそれに関連する「救急・救助」活動と「火災予防」活動を効率化する技術・戦術の集積であるKFFSの普及によって、効果的に地域社会の安全を確保しつつ、CO2発生の削減を図り、低炭素化社会の実現に貢献する。